2015年を振り返って。河合隼雄先生のお言葉「180度の変化はたやすい」

2015年を振り返って。河合隼雄先生のお言葉「180度の変化はたやすい」

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新年あけましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

年賀状をお送りできなかった方。ごめんなさい。こちらでご挨拶とさせて下さい。
お仕事バージョンとプライベートバージョン(コザクラインコ)があります。鳥好きな方はこちらでお楽しみ下さい(^_-)
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2015年の僕は「180度の変化はたやすい」という元文化庁長官、ユング派の巨匠・河合隼雄先生の言葉を噛みしめて実感する一年でした。河合先生のお言葉は以下です。

(「こころの処方箋」河合隼雄 新潮文庫より 以下、引用)

人間が変化する場に立ち会い続けていて、まず思うことは「一番生じやすいのは180度の変化である」ということである。
その良い例は、アルコール依存症の場合だろう。大酒のみの人が、ある日から、酒をピッタリとやめる。皆が感心していると、あるときにまた逆転してしまう。つまり、180度の変化が生じるのである。

(中略)

自分の生き方と父親(あるいは母親)の生き方とを比較してみると、びっくりするほど同じことをしているか、正反対のことをしているか、に気づく人が多いのではなかろうか。
自分の親のような生き方をしない、と決心した場合、その方向を20度とか30度変更するのではなく、180度の変化をしているのが多いと思われる。このような現象をイメージで表現するなら、風見鶏でときどき何かの加減でくるっと回転して、反対向きになるのと似ているのではなかろうか。風が吹いているとき、それに抵抗して20度、30度方向に向くよりも、180度変わってしまうとラクなのである。

(中略)

このようなことがよくわかつてくると、180度の変化が生じても、やたらに喜ぶことなく、じっくりと構えていられるようになる。ここで、「じっくり構える」ことが大切で、生半可にこのようなことを知った人は、180度の変化など、「どうせ信用できない」と冷たい態度に出て、せっかくの変化をすぐぶち壊してしまうのである。

(中略)

実はこのときに生じた変化によって経験したことは、その人が次に自分の在り方と照合しつつ、あらたな方向性を見出してゆくための参考になることが多いので、それはそれとして大切にすべきことなのである。ただ、その時の喜び方が手離しになってしまわないところが一味違うのである。そのような態度で接していると、その人が逆転現象を起こして元にかえっても、それほど腹が立つこともないし、悲観することもない。このようなとき、本人は自己嫌悪に陥ったり、やけになったりするが、われわれが以前と変わらぬ態度で接していることに助けられ、もう一度、自分の生き方についての検討をはじめられることになる。

そのときになって、われわれは180度の変化は案外生じやすいものであることを話したりして、そのときに経験したことなどじっくりと話し合い、さて、次はどうするかということを共に考えてゆく。そのためには、今まで吹いていた「風」とは異なる方向の「風」の存在を探し当てねばならないし、そうなってくると変化はだんだんと本物になってくるのであるコもちろん、180度の変化がその人にとっては本物だということもあろう。それもじっくりと確かめているとわかることである。

(「こころの処方箋」河合隼雄 より引用)

2015年の僕は、たくさん180度の変化をしました。しかし、それはすべて意味があることだったと思っています。

酒を飲もうが、呑むまいが、どちらでも良い。
行ったり来たり。クルッと180度回転して。その過程を通じて僕はほんものの僕になっていく。そんな一年だったように思うのです。

2016年。新しい変化をたくさん起こそうとワクワクしている僕がいます。
そんな僕の変化に対して「手放しに喜ばず」かといって「悲観したり」「腹をたてたりせずに」変わらぬ態度で接していただければとても嬉しい。

そして、僕も、周囲の人の180度の変化に対して、変わらぬ態度で接していきたいと思いました。

2016年。皆さんにとって良き一年となりますように。今年もよろしくお願いいたします。

小倉 広

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